僕は仕事ができない

熊本でWebディレクターをしています。文芸、演劇、カメラ、インターネットが好きです。

あなたは、歌人「星野しずる」を知っていますか?

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星野しずるという歌人がいます。まずは、彼女の作品を紹介しましょう。

少年を確かめて風 はじめての音を知らないゆれる週末(星野しずる)

 僕は短歌にあまり明るくないので、この歌が優れているか否かということは分かりません。

しかし、「彼女が人間ではない」と知れば、誰もがこの短歌の凄さに気付くのではないでしょうか。

 

星野しずるとは何か

星野しずるは、短歌自動生成装置「犬猿」によって生成された短歌に付される筆名です。

短歌自動生成装置「犬猿」(星野しずる)

 

Twitterには、星野しずる名義でたくさんの作品が投稿されています。

 

この短歌自動生成装置「犬猿」は、あらかじめ入力されている構文と単語から、自動的に短歌を創り出すというもの。

サイト内の更新ボタンを押す度に、新しい短歌が生成されます。

 

「犬猿」を作った理由

「犬猿」を生み出した歌人佐々木あららさんの説明は、以下のページで読むことができます。

Q&A:星野しずるの犬猿短歌

ここで、佐々木あららさんは、「犬猿」を作った理由について述べています。

僕はもともと、二物衝撃の技法に頼り、雰囲気や気分だけでつくられているかのような短歌に対して批判的です。そういう短歌を読むことは嫌いではないですが、詩的飛躍だけをいたずらに重視するのはおかしいと思っています。かつてなかった比喩が読みたければ、サイコロでも振って言葉を二つ決めてしまえばいい。意外性のある言葉の組み合わせが読みたければ、辞書をぱらぱらめくって、単語を適当に組み合わせてしまえばいい。読み手の解釈力が高ければ、わりとどんな詩的飛躍でも「あるかも」と受けとめられるはずだ……。そう考えていました。その考えが正しいのかどうか、検証したかったのが一番の動機です。

 近い箇所で、佐々木さんは「それっぽい」という言葉を使っています。それっぽい言葉を詰め込んで、短歌に仕上げることは可能ではないかという試みなのですね。

現段階では、「創作」というのは非常に人間的な試みです。ロボットやコンピュータが書いた素晴らしい文学作品や芸術作品というものは登場していません。

「犬猿」は、これがどの程度まで可能かということを試す試みだということです。

 

コンピュータが星新一を超える試み

星野しずるとは直接関係は無いのですが、公立はこだて未来大学主導で、星新一の作品を解析することによって質の高いショートショートを作ろうというプロジェクト「作家ですのよ」が行われています。

www.fun.ac.jp

www.itmedia.co.jp

星新一ショートショートへとても面白くて、僕も大好きです。

こんなものが、本当にコンピュータに作れるのかと疑問でもあり、また、本当にそれで良いのかという疑問もあります。

しかし、もしそれが実現すれば、読んでみたいなあという気持ちも強いです。

 

まとめ

以上、歌人「星野しずる」について紹介いたしました。

僕も140字小説を自動で作るスクリプトでも作ってみようかなあ。でも、jsもRubyもちんぷんかんぷんなので、実現するとしても相当先になりそうです。あと、140字って地味に字数が多いな…。