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あとーすログ

熊本でWebディレクターをしています。文芸、演劇、カメラ、インターネットが好きです。

映画『オデッセイ』を見た

映画館なんてもう何年も行ってないなあと思っていたのですが、よく考えれば最後に行ったのが恐らく高校生のとき。大学生になってからは、映画を一度も映画館に見に行ったことがありませんでした。

TSUTAYAでよくDVDをレンタルしていたので、まあ大学の4年間で好きな映画の1つや2つはできたのですが、まさか映画館に行ってみたことがなかったとは……。自分でもびっくりしてしましました。このままではいかんと思い、映画館で『オデッセイ』を観てきたということです。

 

せっかく映画館で見るのだから、ちょっと高めだけれど3Dで観てきました。3Dは吹き替え版しかなかったのですが、それが普通なのでしょうか? まあ、吹き替えでも字幕でもどちらでも別に良いのですが……。

当日は絶対にコンタクトレンズを入れて行こうと思っていたのですが、やや寝坊してすっかり忘れてしまっており、メガネの上に3Dメガネをかけて見ることになりました。見れないことはないのですが、左手でメガネを抑えながら右手でポップコーンを食べることになります。ドリンクを飲みたいときに非常に困ります。目が悪い良い子のみんなは、コンタクトレンズをして3D上映に臨みましょう。

 

さて、ここからは映画の内容について。

最初から、「うわあ理系の世界だ……」と思いながら映画を見ていました。自然科学についてもSFについてもあまり知識がないので、色々と注釈がついてる方が見やすいなと思ったのですが、まあそれは野暮というものでしょうから……。分からない単語は後で調べようと思って最初のうちは覚えようと思っていたのですが、5単語に1つくらい分からない単語が出てくるシーンがあったので、そこで覚えることは諦めました。

また、火星に一人取り残されたマークは、自分でお腹に突き刺さった通信用アンテナの欠片を取り出した後、「俺は植物学者だ! クルーの排泄物でじゃがいも作るぜ!!」というノリで農耕を始めます。超ポジティブ。Twitterでも、「鬱屈とした話だと思ったらポジティブで笑った……」みたいなツイートを散見いたしました。

 

火星に次の宇宙船が来るまで4年。もしかすると、このままマークが次々と発明をしていって快適な住環境を手に入れるのでは? そういう物語なのでは? と思ったのですが、やっぱり火星での生活は予測もできないトラブルがつきもの。マークの生存をかけた闘いは、さまざまな方へ向かい始めます。

結局マークはどうなるのか、というのは本編を見てからのお楽しみということにしたいのですが、僕が想像していた終わり方とは全然違ったので、ちょっとだけ残念でした。個人的には、火星での娯楽を発見して4年後に救出しにきた人たちに「火星の暮らし? ご覧の通り快適さ!」と言いながら余裕しゃくしゃくで笑うシーンを見たかったです。

 

ところで、マークを助けるためにNASAも様々な手を尽くすのですが、一人の人命にこれだけお金をかけることができるのだろうか……とぼんやり考えながら映画を見ていました。

同じようなことを考えている方がいたので、リンクを貼っておきますね。

d.hatena.ne.jp

 

ああ、でも率直に言うと、この素晴らしい映画を観ながら、僕は「ひとつの命の価値」みたいなものについて、ずっと考えていたんですよね。

 これだけのお金とリスクをかけて、「火星にとりのこされた男」をみんなが救おうとします。

 しかしながら、世界では、空爆に巻き込まれて命を落とす小さな子供もいれば、その場にいただけで、通り魔の犠牲になってしまう人もいる。

 彼を救うための費用を使えば、アフリカで、かなり多くの命が救えたはず。

 同じ「ひとつの命」なのに。

 劇中では「論外」とされたけれど、「他の宇宙飛行士をリスクにさらす」よりも「ワトニーを見捨てる」ほうが、合理的な選択なのかもしれません。

引用元:映画『オデッセイ』感想 - 琥珀色の戯言

 

全くこの通りだな、と僕は思いました。僕だったら絶対にワトニーを見捨てます。もちろん、ワトニーが僕の大親友だとかそういう事情があればまた別ですが……。

しかし、ここでワトニーを救うという選択肢が生まれるということの裏側には、民衆に希望の物語を与えるという思惑があるでしょう。火星で一人取り残されたワトニーはかわいそうな人であり、一度死んだと思われた人であり、宇宙で一人取り残されたというドラマティックな背景の持ち主です。そんなワトニーを救うということは、それ自体が物語となって大衆に届くことでしょう。また、それは人々でエンターテインメントを提供することになるのです。(ワトニーが救われる、というエンターテインメントを僕が享受して何言ってんだという話ではあるのですが……)。

 

久しぶりの映画鑑賞、非常に面白かったです。家で『ダイ・ハード』とか見てもつまんないなあと思うことが多いのですが、映画館で洋画の爆発シーンとか見ると迫力が違いますね。3Dであったということも迫力に関係していたのかもしれません。でも非常に目が疲れるので、映画館に今度行くときは通常版を見ようと思います…!

 

ちなみに、原作の『火星の人』も読みたいなと思っております。

 

火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

 
火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)

火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)

 

 

 

以上、あたたかい布団の中より、愛をこめて。