あとーすログ

文芸、演劇、カメラ、インターネットが好きです。

文章を書くときは言い切って謙遜しすぎないほうがいい

こんにちは、あとーすです。

僕はここのブログのほかに「蓼食う本の虫」というWebメディアを個人で運営しています。

tadeku.net

 

運営こそ個人で行なっていますが、たくさんの方からご寄稿をいただいていることで成り立っているメディアです。そして僕の仕事は、いただいた原稿が読者の元に届く前に、さらにブラッシュアップすること。まだまだ未熟な面もありますが、もうずっと5年以上もブログを書いてきて、インターンとしてオウンドメディアの編集に携わってきた立場から、少しはWebの記事に関する知見があると自負しております。

blog.atohs.me

 

さて、蓼食う本の虫」に寄稿される記事の編集をする中で、僕が割と手を入れる箇所には2つの共通の特徴があるとわかったので、今回はそのことについて書いていきます。

 

言い切れるところは言い切る

僕も自分で実践できていないことなので恐縮なのですが、文章を書くときに「言い切れるところは言い切る」というのは非常に重要です。具体的に言うと、文末を「〜と思われます」とか「〜でしょう」に極力しないということですね。

僕は「〜と思われます」も「〜でしょう」をよく使ってしまう人間なのですが、やはりそう書くときって自分の書いた文章に自信がないときなんですね。もちろん、客観的な事実が必要な場合で、それが現状で足りていない場面もある。そういうときは、断定を避けるような書き方が必要です。でもそうじゃないのに断定を避けた文章を書いてしまうときがあります。

そういうとき、書く側の心境としては以下の2点が挙げられると思います。

  1. 自分の意見に自信がなくて、断定を避けたいとき
  2. 論拠となる事実を探そうと思えば探せるけど、面倒くさいとき

これは、いずれも他人に自分の文章を見てもらうことで簡単に直してもらえます。特に僕なんかは、自分が断定を避けまくるので、どういう思惑でその文章になってしまったのかというのがだいたいわかるんですね。

だから編集を行うときに、1の場合はどんどん断定調の文章に変えていきます。上記の「書く側の心境としては以下の2点が挙げられると思います」という文章も、僕が編集だったら間違いなく文末を「挙げられます」に変えます。

2の場合は、僕の方で調べられることは調べて資料を提示し、「こういうことですか?」と聞くことがあります。また、その記事が対象にしていることについての知識が僕に不足している場合は、「ここがよくわからないのですが、追記していただけますか?」とお願いすることもあります。

他人が自信のないところを突きまくるというのは、正直いい気持ちがするものではありません。でも、そういう自信のないところを改善するだけで文章が締まって全く違う印象になります。

まあもちろん、断定を避けなければならない場合というのはあって、現状では「避けるべきところ」と「避けなければならないところ」を自分の勘で判断している部分があります。このあたりは、もっとデジタルに解決しなければならないなあと思っています。

 

謙遜しすぎない

「蓼食う本の虫」では、主に小説を書くことに関するノウハウ記事を配信しています。そして、そこで記事を書いている人というのは、僕も含めて小説家としてもライターとしてもアマチュアです。

だから、小説の書き方の記事を書くときに変に謙遜して書いてしまう場合があるんですよね。ただ、同じ内容が書かれている文章でも、書いている方が自信を持って勧めている方法の方が、読んでいる側も「やってみよう!」という気持ちになるんですよね。

その方法が実際に効果があるのかというのは、その記事を読んだ人が個別に判断するしかありません。個人差もあるでしょう。しかし、少なくとも「自分にとっては効果的だった」ということに自信を持って書いてもらいたいなあと思います。

というわけで、この記事の冒頭でドキドキしながら「少しはWeb記事に関する知見があると自負しております」なんて言ってしまいました。それでもまだ謙遜が入って締まっているので、僕が編集するならばもっと図々しい感じに変えます。

 

まとめ

以上、僕がWeb記事の編集をするときに気をつけていることでした。

もちろん、僕の修正によって文章の本意がずれてしまうことがあるので、その辺りは寄稿者の方とすりあわせを行います。

しかし、これまでの経験からいうと十中八九は上記の修正を行なった方が文章はよくなります。

これは、自分で書いた文章を推敲する場合にも有効な方法なので、個人でブログを書いていると言う方もぜひ試して見てください。

 

また、小説を書くこと・読むことが好きと言う方は、一度「蓼食う本の虫」に遊びに来てください! 寄稿していただける方も募集しております。

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