【アンケート回答】小説を書く上で困ったことはありませんか?(その2)
その1に続きまして、アンケートの回答を引用しつつ、僕の意見を書かせていただきたいと思います!
その1はこちら。
描写について
描写が足りないと言われる。
→まだ解決していないが、プロの作品を書き写すなどにより練習中。
(30代男性)
小説の書き写しを行う人は、結構多いような気がします。
一定の効果はあるんだと思うんですが、僕はやったことがありません。単純に時間がかかるし、面倒臭いからです。
書き写しをするのであれば、ただ漫然と書き写すだけでは効果がないでしょう。「ここの表現が好き!」とか、「ここはこう繋がってるのかあ」といちいち納得しながらやるのが大事なのではないかと思います。
似たような動作の書き分けレパートリーが少なくて困る。
例えば、「薄く笑った」「目を細めた」「ふんわり笑った」「口角をあげた」など。→諦めて表情の方をかえた。
(10代女性)
この回答は「諦めて表情の方をかえた」で少し笑ってしまったんですけど、確かに僕もそういう経験あるぞ…と思って、全く笑えなくなりました。
比喩表現を使うと、この問題はある程度改善できるかもしれませんね。誰も使っていないような比喩を使うとか。
また、無理して動作を入れなくてもいいんじゃないかなあと思います。あるいは、単に「笑った」とだけ書くとか。
心理描写が苦手で、どうしても軽く触れるだけになってしまいます。
想像はするんですが、それを文字として起こそうとすると躓いてしまいます。→試行錯誤しております
心理描写に限らないと思うのですが、粘り強く考えて書くしかないんじゃないかなあと思います。
よく引き合いに出すのですが、綿矢りさの『インストール』に、こんな一節があります。
媚びの武器としての不器用は軽い笑いを誘う可愛いものだけれど、本当の不器用は、愛嬌がなくみじめに泥臭くて、見ている方の人間をぎゅっと真面目にさせるから。(『インストール』より引用)
こういう気持ちって、生きていればいつかは感じる瞬間があると思うんですけど、うまく言語化することができていないんですよね。
でも、綿矢りさはここでうまく言語化できている。小説って、そういううまく言語化できないものをうんうん唸って言語化していく試みなんじゃないかなと最近思います。
ゲンゴカって書きすぎて、ちょっと気持ち悪くなった…。
語彙力について
語彙力の不足
→随時ネットや紙や電子の辞書をひく
(10代女性)
いつも自分の語彙力の少なさに困っています。「こういう描写、心の動きを表したい」と決まってはいて頭の中で映像が浮かんでいても、それに適した言葉が浮かばず……ということがよくあります。
→大体は、似たような言葉を類語検索したりして、適した言葉をもさくしていきます。
あとは、言葉が思いつかないなんてことにならぬよう、小説を読んで言葉を蓄えるというか……面白い言葉や表現は何かしらに記録しています。(20代女性)
語彙力については、訓練あるのみかなあと思います。よく読み、よく書くことが大事ですね。
面白い表現をメモするというのはとても良いと思います。できれば、ノートやメモ帳など一つのところにメモして、後で見返せるようにしておくと良いと思いますよ。
語彙力増強につきましては、手前味噌ではありますが、以前taskey Uで記事を書いたことがあります。
さらに、こちらも手前味噌ではございますが、語彙力増強のbotも作っておりますので、是非フォローされてみてください。
まとめ
気ままに意見を述べてみました。
その3に続きます!
その1
その3