僕は仕事ができない

熊本でWebディレクターをしています。文芸、演劇、カメラ、インターネットが好きです。

物書きのための語彙bot(@monokakigoi_bot)の紹介と、登録ツイート一覧

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物書きの為の語彙botは、物書き(主に小説を書く人)のための語彙を発信するbotです。

誤った情報を流すこともありますので、ご利用は自己責任でお願いいたします。

ご要望などある場合は、あとーす (@ATOHSaaa)までご連絡ください。

 

以下、物書きのための語彙bot (@monokakigoi_bot)に登録されているツイートの一覧です。

無断転載はお控えください。

 

1~10

最右翼……思想の左右を言い表すための言葉ではない。競争者の中で最も優れたものを言い表す言葉です。旧日本軍では成績の良い順に右から並んだのでこの表現があります。


気を吐く……威勢の良い言葉を発することを言いますが、言葉を発することに限らず、意気盛んなところを示す意味に使われます。


乾坤一擲……「けんこんいってき」と読みます。「乾」は天、「坤」は地のこと。「一擲」はさいころを投げること。これは韓愈の詩からできた故事成語です。天地を賭けてサイコロを振るという意味から、自分の運命を賭けて大勝負をすることを言います。


器量が良い……「器量」は文字通り読めば人の能力や徳のことを言うのですが、多くの場合、女性に対して「容貌が良い」をという意味で使われます。特に漱石なんかの文章で出てきたら、十中八九後者ですね。


水際立つ……「際立つ」とほとんど同じだと考えていいと思います。目立った縁起などを「水際立った演技」などと言います。海と陸の狭間、「水際」ってはっきりしていますよね。その様子からきています。


旗色が悪い……自分の状況が悪いことを言います。戦場では旗の翻る様子で戦況を窺ったのでこの表現があるようです。でも、「旗色が良い」って表現はあまり聞きませんよね……日本人ネガティブ?


泥のように眠る……「正体なく眠る」と解釈してある辞書がほとんどです。ここでいう「正体」とは「正気」という意味。つまり、お酒を飲むなどして、意識がなくなって眠ることを言います。中国の想像上の動物「泥(でい)」と関係があるという話もあります。調べてみてはいかがでしょうか。


息せき切る……特に説明のいる言葉ではないでしょう。激しい息遣いをし、急いで行動する様を言います。


袖にする……親しくしていた人を冷たくあしらう表現です。語源が諸説ありますが、私は「袖を振って追い払う」というイメージでこの語を覚えています。


安普請(やすぶしん)……普請というのはお寺などを新築する際、一般の人々に働いてもらうことを言いました。つまり、新築をすること、建物のこと、ですね。故に、「安普請」は安いお金で新築すること、粗雑な家、という意味になります。

 

11~20

幅をきかせる……「幅」には「威勢」というような意味がありまして、「威勢を張る」とか「威張る」とかいう意味になりますね。「きかせる」の漢字は「利かせる」なのでお間違えのなきよう。


かけねなしに……「掛け値」というのは、実際よりも高くつけられた値段のことを言います。つまり、掛け値なしというのは、「実際のまま」、「誇張がない」というような意味になります。


捲土重来……「けんどちょうらい」と読みます。「捲土」は巻き上がる土煙のことで、威勢が良いという意味です。これが重ねて来るわけですから、「一度失敗した者が再び盛り返す」というような意味になります。


去就……同じような意味の言葉に「進退」があり、「進退去就」という四字熟語もあります。今後その身をどう処するか、ということになりますね。

 

業腹(ごうはら)……非常に腹を立てることです。業火が腹の中で燃えている、そのくらい怒っているんです。似たような言葉に、「業を煮やす」があります。

 

如才ない……「如才」は本来「如在」と書き、神が「在」が「如」く振舞うという意味です。これが転じて「形式的な敬意」「なおざり」というようなマイナスの言葉になりました。「如才ない」と否定すると、「手抜かりがない」「愛想がいい」という意味になります。


僥倖(ぎょうこう)……「僥」は「ねがう」、「倖」は「さいわい」です。名詞として、「思いもよらない幸い」という意味があります。最近はあまり見かけませんが、「僥倖する」と言うと、「幸運を願い待つ」という意味です。


卓抜……他のものをはるかに凌いで優れていることを表す語です。同じような意味の語はたくさんあるのですが、通り一遍の表現とならないように、ボキャブラリーに加えてみてはいかがでしょうか。


兜(かぶと)を脱ぐ……合戦において兜を脱ぐことは降伏を意味しました。すなわち、相手の力を認めて降参する意味で使われます。


三白眼(さんぱくがん)……人相の描写でよく見かけます。黒目が上に偏っていることを言います。人の目って、そもそも左右に白眼部分がありますよね。黒目が上に寄っている人は、それに加えて下も白いので、三方に白眼があるんですね。


徒手空拳(としゅくうけん)……「徒手」も「空拳」も「素手」という意味です。なので、素手を少し格調高く言う場合に使ってみてください。また、そこから転じて「自分の身一つである」というような意味もあります。

21~30

烏有(うゆう)に帰す……「烏有」は「烏んぞ有らんや」という反語表現で、何も無いことを表します。特に火災などで何もなくなってしまったことを言うのですが、どうして特に火災なのか私にもわかりませんね、すいません…。


逗留(とうりゅう)……「滞在」の代わりに使う言葉だと記憶しておけば大丈夫だと思います。主に旅行先などに一定期間留まることを表すものです。


人口に膾炙(かいしゃ)する……「膾(なます)」と「炙(あぶりにく)」は人々に人気の食べ物だったんですね。今で言うカレーライスみたいなもんでしょうか。なので、「人々にもてはやされること、人気のあること」を表現する言葉になります。


盲滅法(めくらめっぽう)……「盲」とは目の見えない人を表す蔑称です。なので、この表現は現在不適切なものかもしれませんね。やみくもに事に臨むことを表した言葉です。


青菜に塩……青菜、いわゆる菜っ葉に塩をふると萎びれてしまいますよね。そのことから、人が力をなくしうなだれてしまう様子のことを言います。


開け閉て……「あけたて」と読みます。文字通り、戸あるいは障子を開け閉めすることを指します。


寝穢い……「いぎたない」と読みます。眠ったままで目を覚まさない、という意味です。語感から「汚いこと」と勘違いされやすいですが、そうではないのです。


上を下へ……ひどく混乱している様子を表します。本来上にあるべきものが下へ、また反対に下にあるべきものが上になってしまうほど焦っているということです。


選ぶところがない……他のものと内容にほとんど差がないことを言います。非難の意を込めて用いることがほとんどです。


王手をかける……将棋において、相手の王将を追い詰める一手を打つことをこのように言います。一般には、相手の急所を攻める時に使われます。

31~40

岡目八目(おかめはちもく)……第三者の方がよく物事を把握できることを指します。岡目は「傍目」とも書き、他人が囲碁を打っている時には八目も先まで読めてしまうことに由来します。


隠れもない……隠しても隠し切れないほど、その物事が広く世間に知られている様子のことです。


拠所無い……「よんどころない」と読みます。それ以外に方法がなく、やむをえない状態を指します。


切り口上……堅苦しく改まった口調のことを言います。歌舞伎において、舞台の終わりに「今日はこれ限り」というお決まりの挨拶をすることに由来します。


色を正す……真面目であらたまった表情になることを言います。色とは、顔色・表情のことなのです。


壺にはまる……見込み通りになる、あるいは要所を押さえていることを指します。笑いのツボと勘違いしないようにしましょう。


不覚を取る……油断したことから赤っ恥をかいたり失敗してしまったりすることです。相手に恥をかかせるのではなく、自分が恥をかくのです。


不倶戴天……「ふぐたいてん」と読みます。同じ天の下では共にいられないほど激しく憎悪の念を抱くことです。特に「戴」の字には気を付けましょう。


光彩を放つ……他を圧倒するほど優れていること。光彩とは文字通り、美しく彩り鮮やかな光のことです。


したたか……手強く、しっかりしている人のこと。あるいは程度が甚だしい様子のことです。悪い意味ばかりで使うわけではありません。


科(しな)を作る……女性が男性に対し媚を売ること、あるいは気取った態度を見せることです。「品」と書くこともあります。

41~50

才に走る……自らの能力を過信して、他のことに注意せず努力を怠ることです。良い意味では使いませんね。


遅きに失する……時期を逃して間に合わなくなってしまうこと。「遅」くて「失」ってしまうのです。


身につまされる……人の不幸話などが、まるで我が身のことのように感じられることです。「蜜の味」よりもこちらであって欲しいですね。


鳴りをひそめる……活動せずじっとしている様子を表します。似た表現に「鳴りを静める」がありますが、こちらは音を立てず静かにすることを言います。


慇懃無礼(いんぎんぶれい)……うわべだけはとても丁寧だけれども、実際は尊大で相手を下に見ていることを表します。ただ無礼なだけではないのです。


泡銭(あぶくぜに)……きちんとした労働から得たのではないお金を指します。「悪銭」も同じ意味で使うことができます。


生き血を搾(すす)る……容赦なく利益を搾取すること。「生き血をすする」、「生き血を吸う」も同じ意味で使います。


底を叩く……主に財布の中身や貯蓄などを出し尽くしてしまうことを言います。「底を払う」も同義です。


暖気にも出さない……暖気(おくび)とはいわゆるゲップのこと。自分の思いや知っている内容などを隠し、まったく外に出さない様子を表す際に用います。


木で鼻を括(くく)る……愛想がなく、そっけない様子のこと。擦るという意味の「こくる」が「くくる」に変化して今の形になったと言われています。


一視同仁……「いっしどうじん」。差別することなく、全ての人を平等に扱うことを指します。「仁」は思いやりのことであるので、「人」と書き間違えないようにしましょう。


地金が出る……いつもは隠れていた本性が現れること。地金とは、きちんとした金属に加工する前の素材を指します。「地金が現れる」とも。


箍(たが)が外れる……箍とは、桶などの周りにはめる金属あるいは竹の輪のこと。律するものや緊張感がなくなったため、しまりがなくなってしまうことを言います。


目が出る……「目」はサイコロの目を意味し、幸運が訪れる様子を表します。植物の方の「芽が出る」もこの意味で使うことがありますが、こちらは主に成功の前ぶれが起こることを言います。


長蛇を逸する……「長蛇」は文字通り長い蛇のことであり、惜しくも大物や大事な機会を逃がしてしまうことを言います。「長打」と勘違いしないようにしましょう。


沽券(こけん)にかかわる……「沽券」とは土地や家の売買・所有に関する文書のことで、品格や体面へ影響を及ぼすことを指します。


火の車……経済状態が苦しく、四苦八苦している様子。これは元々仏教由来の言葉で、罪人が地獄へ行く際に乗せられる火車(とても苦しいらしい)のことを指しました。


金に飽かす……何かの目的のためにお金を惜しむことなくふんだんに使うこと。飽かす、とは十分に使うということです。


目敏い(めざとい)……素早く発見すること、あるいはすぐに目が覚める様子を表す語です。あくどい、という意味の「あざとい」とは混同しないようにしましょう。


心悲しい……「うらがなしい」と読みます。うら、とは心のことを指し、どことなく悲しく思われることを表す語です。

51~60

具に……「つぶさに」と読みほとんどの場合、もれなく詳細である様子を言います。時折、この上なく十分であるさまを指すこともあります。


月並み……平凡でありふれている、という意味です。これは「月並俳句」という、毎月決まって行われる俳句の会が由来となっています。


退っ引きならない……のっぴきならない。これは文字通り、追い込まれた状況で引くに引けなくなった様子を指します。退っ引きというのは「のきひき」が変化したものと言われています。


料簡……考えや思案のこと。「料簡が狭い」、「料簡違い」など、批判的な文章でよく使われます。


掉尾を飾る……掉尾は「ちょうび」あるいは「とうび」と読みます。物事のラストを見事に締めくくることを表す言葉です。


星を稼ぐ……勝負に勝つ、あるいは成績や評価をあげること。星とは相撲の勝ち負けを表す印のことを指します。


眼鏡に適う……地位・年齢などが自分より上の人から気に入られることを言います。ここで指しているのは物としての眼鏡ではなく、洞察力のことなのです。


予断を許さない……前もって事態を予測することができない、あるいはそれが難しいことを表す語です。「油断」と混同させないようにしましょう。


引きも切らず……途切れることなく次から次へと続いていく様子を表します。「ひっきりなしに」と聞いた方が馴染みがあるでしょうか。


一泡吹かせる……思いがけない行為に出て相手を驚かせ、慌てさせること。ここで言う泡は唾のことを指します。

61~70

潰しが利く……今の仕事を辞めてしまっても、他の場で十分やっていける力があること。元は、金属を潰して地金に戻しても役に立つことに由来します。


精彩を欠く……生き生きとした様子がなく、躍動的でないことを言います。「生彩」と書く場合もあります。


虚仮にする……相手を軽んじてばかにすること。虚仮はこけと読み、愚かなこと或いは愚かな人そのものを指します。


小鼻を膨らます……不満そうにしている様を言い表す語です。頬を膨らます方が不満を表せる気がしますが、こちらはなんだかぶりっ子っぽいですもんね……


頓挫(とんざ)……計画なんかが途中で失敗することを言います。という解説もいらないような語でしょうが、意外とすぐには頭の中に出てこないので、覚えておきましょう。


慟哭……泣いていることを表す言葉の一つ。声をあげて泣き叫ぶ様子を表しています。


舟を漕ぐ……居眠りしていることをユーモラスに表したものですね。前後に頭を揺らしている様子が船を漕ぐ様子に似ていることから、このような表現があります。


下火になる……火事の勢いが弱まることを表す言葉ですが、そこから転じて、物事の勢いが弱まることを表わす表現となっています。


すごすごと……しょんぼりとしていることを表す言葉です。語感と情景がずれているなあと感じるのは私だけでしょうか。


おざなり……「御座なり」と書き、意識的に仕事を適当にやってしまうことを表す言葉です。「なおざり」との意味の違いに注意。

71~80

なおざり……「等閑」と書き、いい加減に物事を済ませることを意味します。おざなりと違って、無意識的に適当になってしまった場合にも使える表現です。


青息吐息(あおいきといき)……困ったときに出る吐息のことを「青息吐息」と言います。そんなため息をつきたくなるような状況のことも指しますね。昭和の名曲に「桃色吐息」というものがありますが、かなり違う意味になるので注意を。


食傷……「食」という漢字が使われていることからわかるように、もともとは同じ食べ物に飽き飽きするという意味。現在では食事以外でも使われますね。食あたり、という意味もあるのですが、この意味での用例はあまり見ませんね。


熟れる……「こなれる」と読みます。「小慣れる」は間違っているので、使わないようにしましょう。食べ物が消化される意。転じて、熟練している、かどがとれている、調和がとれているなど、垢抜けた感じを表す言葉になっています。


萌芽(ほうが)……「萌」ってもともとは「草木の芽が出る」という意味で使われていました。萌芽はそんな芽が出ることを表した言葉で、転じて、物事の始まり、兆しというものを表します。


痛くもない腹を探られる……刑事ドラマや推理小説でよく使われるイメージですね。何もやましいことがないのに疑いをかけられることを表します。


車軸(しゃじく)を流す……大雨を表す古典的表現です。車軸というのは車輪を取り付けるための軸で、それほど太い雨が降っているということです。


この世の春を謳歌する……まさに今がピークで、絶好調であることを表す少し面白い言い回しですね。是非覚えて使ってみてください。


見てくれ……「見てくれ!」と頼んでいるわけではなく……。見かけや外見のことを表す語です。実は、「これを見てくれ」というところから来ているらしく、最初のもあながち間違いではないんですけどね。


歯に衣着せぬ……「はにきぬきせぬ」です。衣はきぬと読み、衣服のことを表します。遠慮せずにずけずけと物を言うことを、歯に衣着せぬ物言いと言ったりしますね。

91~100

気の置けない……「気の置けない仲」と言ったりします。信頼がおけないという意味に間違えられやすいですが、その逆で、気兼ねすることなく心から打ち解けられることを表しています。


やおら……「やおら立ち上がる」という風に使われますが、なんとなくどういう意味かわかっていないのではないでしょうか。ゆっくりと、静かに行動を起こすことです。「おもむろに」も同じような意味で使われます。


老婆心……年配の女性が気を遣って言うことですが、比喩的に用いられることが多いので、必ずしも年配の女性の気持ちではありません。自分の好意をへりくだって言い表す場合に使われます。


とどのつまり……「とど」は出世魚の最終形態。一つ前が「ボラ」という魚です。そのことから、「結局は」という意味になります。


小春日和……春のポカポカした陽気を思い出す言葉ですが、それは間違い。秋に暖かい日が続くことを小春日和と言います。これは、旧暦10月の異名が小春であったことに由来しています。


青天の霹靂……言葉は聞いた事はあるけれど、意味が分かっていない人は多いのではないでしょうか。霹靂とは突然雷が鳴ることです。晴れているのに雷がなったらびっくりしますよね。晴天の霹靂とは、予想外の出来事が突然起こることを言うのです。


気もそぞろ……他のことが気になってしまい、落ち着かない様子を表します。「そぞろ」という言葉に、そわそわするとか落ち着かないという意味があります。


身をやつす……もともとの意味は、みすぼらしい格好をすることです。転じて、そのような状態になるくらいに何かに没頭することを表します。例えば、恋に身をやつす、とか。


手込めにする……「女性を手ごめにする」という風に使いますね。暴力で以てして女性を犯すことを言います。


いきれる……「熱れる」と書き、熱気でむっとする様を表す語です。「草いきれ」という風に使われるのが一番よく見かけます。

101~110

色を失う……血の気が引いている様を思い出して頂ければ良いと思います。心配ごとなどで、顔が真っ青になることを言います。


竹馬の友……「ちくばのとも」です。今でこそ竹馬で遊ぶような子どももあまりいませんけれどもね。幼い頃に竹馬に乗って一緒に遊んだ友達、幼馴染のことです。


馬が合う……乗馬をするときは、馬と騎手の息がぴったりと合わなければなりません。そんな風に、気があったり息がぴったりしていることをこのように言い表します。


逞(たくま)しくする……「想像を逞しくする」という風に使います。思う存分に物事をすることですね。僕も想像を逞しくして、小説を書くことができればいいのですが。


大童……「おおわらわ」です。平仮名で書くと、見覚えがあるのではないでしょうか。一生懸命になっている状態を指す言葉です。大人が大きな子どもみたいに見えるので、このような意味で使われます。


篠突く……しのつく。細くて密集した雨を表す言葉。「篠突く雨」と普通はセットで言います。篠竹を束ねたものが落ちてくるような雨のことです。篠竹っていうのは、まあ、竹ですよ。


羊頭狗肉(ようとうくにく)……看板には羊の頭を提げて実際には狗(犬)の肉を出している状態。表向きはすごいけれど、中身が伴っていないことを表す言葉ですね。偽造はけしからんことです。


立て板に水……垂直に立てた板に水を流すと、重力に従ってするすると下に落ちていきますよね。そんな風によどみなく話すことをこのように言い表します。


烏の濡れ羽色……濡れた烏の羽のようにつやつやとした黒を言い表します。日本女性の黒髪を表すことが多いです。私、濡れた烏って見たことないんですけどね……。


しゅうねく……芥川の短編「羅生門」にも出てくる表現。執拗に、しつこく、という意味です。「執拗く」と書きます。

111~120

反故にする……「約束を反故にする」という使われ方をよくしますね。なかったことにする、無駄にするという意味です。


ゆめゆめ……「ゆめゆめ忘れるな」というのは「決して忘れるな」という意味になります。こういう言い換えが、文章に魅了を与えると思うんですね。必ず後ろに否定表現を必要とする言葉です。


青天井……つまりは青い空のことを良い、転じて上限のないことを指します。麻雀にも、青天井ルールというものが。


うだつが上がらない……出世したいしないことを言います。ぱっとしない、という感じですね。私もうだつが上がらず苦労しております。


臍の緒を切る……「臍」は「ほぞ」と読みます。皆さん、生まれた後臍の緒を切りますよね? つまり、この世に生を受けるということです。


夭折(ようせつ)……夭折とは若くして死んでしまうことを言います。文豪の中には夭折してしまった人がたくさんいますね。太宰も、芥川も、中也も。


行きずり……道ですれ違うことを表しますが、「見知らぬ、その場限りの」というようなニュアンスを含んだ言葉として現代では使われているように思います。


臍(へそ)で茶をわかす……「臍が茶をわかす」とも言います。とってもおかしいことです。臍で茶がわくくらいおかしいぜ、ということです。臍で茶わかせたら便利ですよね……。


蝶よ花よ……「蝶よ花よと育てる」という風に使います。子どもを大切に育てることで、女の子についていうことが多いです。箱入り娘を育てる感じですかね。


ノスタルジー……郷愁を表すフランス語です。英語ではノスタルジア。都市化される世界の中で、ノスタルジーを感じる作品は一定の読者がいるように思います。

121~130


針の筵(むしろ)……めちゃくちゃ痛そうですよね。筵というのは、敷物のことですね。心が休まらないことを言い表す言葉です。苦手な人と対峙してて、針の筵になることとか、ありますよね。


恨み骨髄に徹する……「恨み骨髄に入る」とも言います。恨みが骨の髄まで達するほど人を深く恨むことですね。そんな風に人を恨まなくても良い人生を送りたいものです。


欲の皮が突っ張る……とても欲の深いことを言い表す言葉です。個人的には、欲をほおばりすぎて膨らんでしまったリスをイメージします。


笠に着る……権力のある人を頼って、偉そうにふるまうこと。笠とは日光よけなどのために頭にかぶるもので、ここでは自らを守るものという意味で使われています。


隅に置けない……思っていたよりも知識・才能を持っており、軽んじることができない様子。油断ならない人に対して用いることが多いです。


憮然……希望を失くしぼーっとしている様子を表します。やや不満げなさまを表すこともありますが、怒っている表情を指すという訳ではありません。


怒り心頭に発する……「怒り心頭に達する」とよく間違えられますね。心頭とは心中のことを指し、並々ならぬ怒りが胸にこみ上げてくる様子を表します。


目くじらを立てる……目くじらとは目尻のこと。人のちょっとした失敗や欠点を取り上げて文句をつけることを言います。


千篇一律……どれもこれも違いがなく面白さに欠けること。「篇」は詩編、「律」は調子のことを指します。


そつがない……「そつ」とは無益なものや注意不足のこと。無駄や手抜かりがないことをこのように言います。

131~140

根が深い……字面で察しはつくでしょうか。物事の始まりに浅からぬ事情があり、容易に解決できない様子を表します。


阿婆擦れ……すれてしまっていて図々しい人のこと。女性にたいして使うことがほとんどですね。


あられもない……元々は有り得ないということを指す語だったのですが、現在では多く女性の好ましくない乱れた振る舞いに対して使われます。


言い得て妙……妙は巧みであること。実によく言い表せていることを指して使います。


生き馬の目を抜く……すばしっこい馬の目を抜くなんて大変なことですよね。そのことから、素早い行動で抜け目なく様子を表します。


鼬(いたち)ごっこ……互いに同じことを繰り返すだけで物事が先に進まないことを表す語です。双方が手の甲をつねってから自分の手を上に重ねていく遊びに由来します。


後ろ盾……戦において、後方からの攻撃を防いでくれる盾のことを後ろ盾と言います。転じて、後援あるいは後援者のことをこのように表します。


現を抜かす……現、とは文字通り現実のこと。ある事柄に夢中になって、本来やるべきことが疎かになってしまう様子を指します。


おけらになる……無一文になってしまった状態のことをこのように表します。元々は博打用語でしたが、一般にも使われるようになりました。


肩肘張る……偉そうに振る舞うこと、あるいはやたらと意気込んで堅苦しい態度になってしまうことを言います。意味が二つあるので気を付けましょう。

141~150

車の両輪……車は両輪揃っていなければ使い物になりませんよね。そのことから、どちらも欠くことができないほど密接な関係に対して使われます。


関の山……成し遂げられる限界のこと。「せいぜい~が関の山だ」など、批判的な意味で用いられます。


煙に巻く……大げさなことや理解し難いことをまくし立てて相手を惑わせること。政治家はこうであって欲しくないですね。


業を煮やす……物事が自らの思い通りにいかず、腹を立てて苛々する様子を指します。ここでの「業」は忌々しいことを指す「業腹」の略です。


蜘蛛の子を散らす……多くの人があちらこちらへ逃げ出す様子。蜘蛛の子が入った袋を破ると、子らがバラバラになって出ていくことに由来します。


管(くだ)を巻く……ここでいう管は糸車の軸のこと。この管の回る音に似ていることから、酒によってくだらないことをダラダラと話し続けることを表すのに使われます。


砂を噛むよう……砂なんて噛んでも味はしませんよね。そのことから、趣きがなく無味乾燥な様子を表します。


思案に余る……ここでいう余る、とは自らの能力を超えている様子のこと。どんなに考えても良い案が思い浮かばないことを指します。


命の洗濯……「心が洗われる」なんて言葉もありますね。束縛なんかから逃れて、とてもさっぱりした気持ちを比喩的に表す語です。私も命の洗濯したい、田舎に行きたい……。


溜飲(りゅういん)が下がる……「溜飲」というのは、あのすっぱい胃液のことです。これが下がっていくということはつまり、もやもやしていた事がなくなってスッキリする、ということですね。「溜飲が晴れる」は誤用なので注意してください。

151~160

鼻摘み……皆さん、近くに臭いものがあったらどうしますか? 鼻を摘みますよね? つまり、鼻を摘むほど嫌なことという意味です。「鼻摘み者」という表現をよく耳にしますね。


八面六臂……「八面六臂の大活躍」という形でよく使われます。「面」は「顔」のことで、「臂」は「ひじ」のことです。顔が八つ、腕が六本あれば、僕だって大活躍できますよ。


口八丁手八丁……「八丁」というのは、道具が八つあることを表していまして、口でも手でも、八つの道具を操るほど達者だということを表します。つまり、言うこと成すこと達者だということです。あまり褒める言葉には使われないんですけどね。ほら、日本人て僻み体質だから。


渡りをつける……話し合いをつけたり、交渉を最終段階までこぎつけることを言い表す語です。知ってると、少しかっこいいかなあって。


手ぐすね引く……「くすね」というのは、弓の手入れをする為の薬みたいなものです。それを手に持って手入れをすることから、臨戦態勢にあることを表します。準備して何かを待っている、という場合で使う方が多いですけどね。


濡れ手で粟……「粟」であって、「泡」では無いので注意。粟は昔の日本人の主食ですね。濡れた手で粟を掴むと、たくさん手にくっついてきます。この様子から、やすやすとお金儲けができることを意味します。


足が出る……予算オーバーしてしまったときなどに使う言葉です。他にも、隠し事が露呈したときに使うことも。


綺羅星のごとく……本来は「綺羅、星のごとく居並ぶ」から来ているので「綺羅星」とつなげて書いてはいけないのですが、まあつなげて書いても意味は通るかなあと思います。「綺羅」というのは栄華を極めた人。その人たちが星のように並んでいる様子を表します。キラキラした星のように、というのも現代では間違いではないかも。


今際の際(いまわのきわ)……重複することで「際」であることを強調しています。死に際のことを意味します。


後生……「後生だから~」と何かをお願いするときに使います。後生、というのは死後や来世のことを言います。つまり、来世お返しするから、今手伝ってということです。よく考えたら、凄くずうずうしいですよね。

161~170

鉄面皮(てつめんぴ)……「厚顔」なんてことも言います。「面の皮が厚い」、とかも言いますね。これらは全て、恥知らずな人を言い表す言葉です。でも、現代社会はある程度鉄面皮じゃないと生きていけませんよね。


すわりがいい……「座りが悪い」という言葉もあり、こちらはぐらぐらとする感じで、なんだか落ち着かないこと。なので、「座りが良い」はしっくりくることを言い表す語ですね。感覚的な言葉で、これはとっても好きです。


あまつさえ……「夜更かしするどころか、あまつさえ夜食まで取ろうとしていた」いたいに、悪いことが重なるときに用いる言葉です。いやあ、夜食は控えないといけないとは思ってるんですけどね。


比肩(ひけん)……「肩を並べる」という言葉がありますね。これは、そのことを二文字で表した言葉です。「匹敵」もだいたい同じ意味ですね。


かまとと……「かまととぶる」なんて言い方もありますが、もう死語なんでしょうか……「かま」は「かまぼこ」で、「とと」は「魚」のこと。かまぼこは魚からできていることを知っているのに、知らないふりをするようなぶりっ子を指して言います。僕、好きですけどね、かまとと。


守銭奴(しゅせんど)……「吝嗇家」なんて言葉もありますが、つまりはケチな人を表す言葉です。この言葉、始めて目にしたのはドラクエ8だったなあ。懐かしい。


お山の大将……狭いコミュニティの中で、自分が一番だと得意になっている人のことです。まさに、井の中の蛙大海を知らずってやつですね。常に上を見ながら生きていきたいものです。


おかちめんこ……死語ですかねえ。でも、今使うと新しい響きがあるかもしれないと思って載せています。目鼻がつぶれた女性を罵る言葉です。間違っても日常的に使ったりしないように。


とさかに来る……俗語で、すでに死語になってしまった感はありますが、これは使えそう。「頭に来る」と同じ意味で使えます。腹立たしいことを表す言葉として、使えそう。


耳目(じもく)を集める……これは字面で意味がわかりますよね。「じもくをあつめる」です。人々の注目を集めることを言います。

171~180

鬼の首を取ったよう……些細なことをしただけなのに、何か大層なことをしたようにしている人をけなす言葉です。だいたいクラスに一人はいますよね、他人の小さな間違いを指摘しては鬼の首を取ったような顔するやつ。


往生……生まれ変わること、死ぬことを表す言葉です。「往生しろ」というのは「観念しろ」というような意味。


軋轢(あつれき)……車輪がきしんだ音を立てることを「軋轢」と言います。転じて、人の仲が悪くなることを言います。軋轢はなるべく生まないようにしたいものです。


まんじりともせず……最近まで、「まんじり」って「身じろぎ」みたいな意味なんだと思ってました。居眠りのことなんですね……。つまり、「まんじりともせず」は少しも眠らないことを言います。


袂(たもと)を分かつ……仲間や思想から離れること。単に「別れる」と書くのではなく、このような表現を使ってみるのも良いですね。「袖を分かつ」とも。


種が割れる……マジックの仕掛けのことをタネと言いますよね。隠された事実や仕組みが分かってしまうことをこのように言います。


煮え湯を飲まされる……信頼していた人物に裏切られ、残酷な目にあわされること。対象はあくまで「かつては信じていた相手」なのです。


申し訳ばかり……申し訳とは、文字通り言い訳のこと。かろうじて弁解できるくらいの、少しであることを指します。


枕を高くする……「高枕」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。気兼ねなく安心して過ごす様子を表すのに用います。


焼きが回る……刃物は焼いて堅くしますが、焼きすぎるとかえって鈍くなってしまいます。そのことから、年を取って考えや能力が衰えてしまう様子を指します。

181~190

路傍(ろぼう)の人……自らとは全く関係のない人のこと。路傍とは文字通り道のかたわらのことです。


食指(しょくし)が動く……あるものを手に入れたり、何かをやってみたいという気持ちになることを言います。「食指」とは人差し指のこと。


ほぞを噛む……ほぞとはへそのこと。へそを噛もうとしても歯は届きませんよね。そのことから、後悔しても手のうちようがないことを言います。


横車を押す……車を横から押そうとしたってなかなか動かせないですよね。理に叶っていないことを無理にやろうとすることを表します。


肩で風を切る……得意げにしている様子を表します。そのままの良い意味でも使いますが、皮肉として使うこともありますね。


赤子の手をひねるよう……弱い相手を簡単に倒すことのできる様子を表します。しかし実際には絶対にひねったりしてはいけないですよ。


後の祭り……祭りの翌日の山車はもう意味のないことから、時期が過ぎてしまったので既にどうしようもないこと様子を表します。


油を売る……時間を無駄にして仕事を怠ける様子を差します。昔、髪につけるための油を売っていた商人が、長い世話話をしながら仕事をしていたことに由来します。


鎬(しのぎ)を削る……鎬とは刀の刃と峰の間で、小さく盛り上がっている部分のこと。激しく争う様子をこのように表します。


万事休す……今やどうすることも出来ない様子を表す語です。「万事」とは文字通り、あらゆる事柄のこと。

191~200

爪に火を灯す……極端に倹約して生活することをこのように言います。蝋燭を使わず、爪に火をつけて明かりとしていたことに由来します。


昔取った杵柄(きねづか)……かつては上手く杵を扱っていたこと。現在では、昔鍛えたことのある能力や技のことを言います。


白黒をつける……ある人や事柄の善し悪しをはっきりさせること。「黒白を争う」とも。
堰(せき)を切る……堰とは水路などで水の流れを止める仕切りのこと。抑えていたものが一気に出てくる様子を表します。


つむじを曲げる……機嫌を損ね、わざと反抗して不従順になる様子を表します。「わざと」というのがポイントですね。


玉を転がすよう……澄んでいて美しい声のことをこのように言います。「鈴を転がすよう」とも。


伸るか反るか……長く伸びるか、後ろに反り返るかということで、言葉の意味としては「一か八か」と同じ。思い切ってとりあえずやってみることを言います。


膝を交える……同じ席で親しく語り合うことをこのように言います。文章の中でさりげなく使えると映えそうですね。


綿のように疲れる……くたくたになってしまうほど甚だしく疲弊しきった様子を表します。疲れて眠る時は「泥のように眠る」ですね。


ぐるり……「城の周囲をぐるりと巡る」なんて副詞的な使い方をしますが、「城のぐるり」なんていう時の「ぐるり」は「周囲」とか「周り」とかいう意味なのです。「周囲」って言うよりも、「ぐるり」って言う方が可愛くないですか。どうですか。


三々五々……人や者があっちこっちに有る様を表します。「三々五々、家路につく」なんて言い回しがよく使われますかね。大きな集団が三とか五の小さい集団に分かれているということなのでしょうが、奇数だと絶対に争いが起きると思うんですよね……。

201~


好個の例……「好個」と言うのは、「丁度いい」くらいの意味合いですね。別に「丁度いい例」と言っても良いのですが、「こうこ」って、発音的に美しいと思いませんか。こうこ、こうこ、こうこ、こうこ……。


蜘蛛の子を散らす……蜘蛛の子どもを入った袋を破いたらあちこちに逃げていくことから、大勢の人が逃げていく様を言い表すのに用いられるそうです。原義からすれば逃げること以外に使うのは間違いなのですが、なんかこう、「ぱっ!!」としたイメージは伝わりそうです。