あとーすログ

文芸、演劇、カメラ、インターネットが好きです。

文芸系Webメデイア「蓼食う本の虫」の運営を開始して1年が経った

自分で付けといてなんだけど、「文芸系Webメデイア」と名乗っているのは少し恥ずかしい。でも、これ以外に適切な名前も無いような気がするので、ちょっと大仰なこの肩書きに負けないように頑張っていかなければと思う。

そんな蓼食う本の虫が、運営を開始して1年を迎えた。

tadeku.net



蓼食う本の虫とは

大学生のとき、株式会社taskeyというところでインターンをしていた。会社は東京、僕は熊本のリモートという形でオウンドメディア「taskey U」の編集長を務めていた。編集と言いながら、出す記事の半分くらいは自分で書いていた。あとは他にいる編集の人に記事を出してもらったり、協力してくれるライターさんの記事を編集したりしていた。

taskey Uは就職をするタイミングで抜けることになったけど、そこで培ったものを活かしたいと思ったし、何より書くことや編集することが楽しかったので、入社する前の3月のタイミングで「蓼食う本の虫」を立ち上げた。

元々は「小説」にフォーカスしたメディアにするつもりだったのだけど、やはり詩や短歌、漫画、映画などの周辺領域もカバーしたいということになり、小説に主軸を置きつつも「文芸系Webメディア」ということにしている。


これまでの失敗

実は、同じようなブログメディア形式のサイトを過去にもいくつか作ったことがある。ただ、そのどれもが作って1年もしないうちに更新が途絶えてしまっている。だから、「蓼食う本の虫」は三度目の正直という感じだった。

二回も失敗していれば、何がまずかったのかということが段々と分かってくる。

まずあまり良くなかったのが、自分以外の人にコンテンツを作成してもらおうと思ったこと。自分一人では何事もスケールしないと思っていたので、僕は仕組みを作って、記事自体は他の人に依頼することをベースにしようとしていた。

しかし、何の報酬もないのに継続してモチベーションを保てるわけもなく、これまでは失敗してきた。当たり前の話だ。

「蓼食う本の虫」では、基本的に僕が記事を作ることにした。もちろん、これまでと同じように他の方にもご寄稿いただくことは多い。特に、思ってたより動くメロンパンさんには、これまでいくつもの記事をご執筆いただき、大変お世話になっている。

しかし、ご寄稿いただく方にもそれぞれの都合というものがあるので、なかなか定期的にということは難しい。また、たくさんの人にお願いしようとすれば今度は僕の方で管理ができなくなってしまう。

だから、今回は基本的には自分一人で書いていこうというルールを作った。もちろん、寄稿をお願いしたいなと思った人にはお願いしているんだけど、それはあくまでもボーナスみたいなものだと考えている。

それなりに仕事で忙しくしているので、一人でやっているとなかなか記事が書けないことも多い。実際、2週間以上放置したことも1度や2度ではない。

それでも、ここまでまだ運営を続けてこられているのは、「自分が書けば運営は続けられる」と思えているところが大きいかもしれない。他の人に依頼することが基本だったら、「どういう風にして書いてもらうか」ということばかり考えてしまうし、そんなことを考えても一向にコンテンツは出来上がらない。こういう当たり前のことに、僕は大学生のときに気づくことができなかった。


蓼食う本の虫のこれから

実は、蓼食う本の虫のPVが最も多かったのは運営初月の2016年3月だった。2月から徐々に準備していた記事を一気に公開し、それなりに拡散してもらえて、28,000PVまでいくことができた。しかし、それ以降は就職したのもあってあまり更新することができずにいた。

でも、ちゃんとキーワードを考えながら更新していた甲斐もって、ほとんど更新することができていないにもかかわらず、2017年2月は初月とほぼ同じ水準にまでPV数が戻ってきた。当然、検索流入数は比べ物にならない。

これからも、蓼食う本の虫をどんどんと大きくしていきたいなと思っている。変に目標があると、達成できなかったとき運営するのをやめてしまいそうなので、これまで通りゆるく運用していきたいと考えている。

小説をはじめとした文芸活動をもっと誰もが楽しめるようにしたい。そういう思いを大切にして、これからも記事を作っていきたい。