あとーすログ

文芸、演劇、カメラ、インターネットが好きです。

第2回 140字小説大賞

こんにちは、あとーすです。

 

以前、140字小説大賞というものを開催したのですが、なんとあれから1年も経ってしまいました…。月日が経つのは早いものです。

 

atohs.hatenablog.com

atohs.hatenablog.com

 

この1年で140字小説大賞を取り巻く環境が大きく変わったとか別にそういうことはないのですが、せっかくですので、第2回を開催したいと思います。

今回も僕の独断と偏見で選ばせていただきますので、あらかじめご了承ください。

 

【応募規定】

  • 締め切り:2016年10月31日。期間内であれば、何度でも投稿することができます。
  • 文字数:140字以内(スペース、改行を含む)。規定に沿わないものは、審査の対象になりませんので、ご注意ください。
  • 言語:日本語で書かれたものに限ります。ただし、一部に他言語を含むのは構いません。
  • タイトル:タイトルは付さないでください。
  • Twitterアカウント名を付して投稿してください。後ほど、本人確認をさせていただく場合がございます。
  • 最優秀賞(1編)と、優秀賞(数篇)を決定いたします。最優秀賞、優秀賞作品は、当ブログと140字小説botにて、ツイッターアカウント名と共に発表させていただきます。
  • 過去に140字小説botへご投稿いただきました作品は、審査の対象になりません。
  • 自身のTwitterやブログ等で発表したものをご応募いただいても構いません。
  • ご不明な点がございましたら、Twitterアカウント@ATOHSaaa、もしくはメールでatohslit1113@gmail.comまでご連絡ください。

【審査】
140字小説bot管理人あとーすの独断と偏見で選ばせていただきます。ご了承ください。

【発表】
最優秀作と最優秀作は、2016年11月中旬を目処に発表いたします。

【投稿】
投稿は、以下のフォームよりお願いいたします。

新卒がとりあえず出社初日に持っていくと安心できる文房具

新卒として働き初めて半年が経ちました。文房具類は、備品もあるし、むしろ仕事道具なので備品から使った方がいいのですが、備品が充実していない職場もあると思いますので、ある程度は自分で揃えておいた方が安心です。

僕も入社初日にはいくつかの文房具を持って行ったのですが、それでも「あれがない…」という感じで今も買い足したりしています。

そこで今回は、僕がここ半年で「初めから買っておけば良かった!」と思うものを紹介させていただこうかと思います。

 

ボールペン

もう当たり前すぎるくらいに当たり前なのですが、ボールペンは常備しておきましょう。黒ボールペンは当然のこと、赤ボールペンも使用頻度が割と高いので、準備しておきましょう。

特に僕は印刷と広告の仕事をしているので、原稿に修正を入れるときは赤ボールペンを使います。

割となくしやすいので、自分の机に2本、バッグの中に1本ずつくらい用意しておくと安心です。

ちなみに僕は、メインのボールペンは「TIME LINE」というものを使っています。卒業祝いでいただいたのですが、書きやすくて非常に良いです。「書く」という行為は思考を整理するために重要な作業ですので、少しでも「書く」ことが楽しくなる道具を用意しておいた方がいいと思います。

 

安いボールペンで言うと、個人的にはSignoのちょっと引っかかる感じが好きです。 

 

それから、ご存じの方も多いかとは思いますがジェットストリームは僕の周りでも人気が高く、使っている方が多いです。

 

あとは、フリクションは「消せる」という唯一無二の特性を持っていて、やっぱり非常に便利なので、一本くらいは持っておいた方がいいでしょう。

 

ボールペンにはそれぞれ太さがありますが、メモ用には0.5ミリくらいが丁度と感じています。

0.7ミリは、書き心地はいいのですが小さい文字を書こうとするとどうしても潰れてしまいます。

また、0.3ミリのものなどもありますが、こちらは反対に引っかかりが強すぎる感じがします。

まあ、この辺りは好みの問題もありますので、使ってみて一番テンションの上がるものを使うといいと思います。それほど高いものでもないので、何種類か買ってみて自分にぴったりのものを検討するのもいいかもしれませんね。

 

ホチキス

ボールペンは皆さん当然持っていくことと思いますが、僕が入社して初めて「準備しとけばよかった!」と思ったのがホチキスです。

皆さん予想しているかとは思いますが、新卒は雑用を振られることも多いです。そしてその雑用の中に、「資料配布」というものがあります。データは先輩に与えられて、それを出力して配るのです。

複数枚の資料を渡すときには、やはりホチキスで止めるのが親切です。にも関わらず、意外とオフィスになかったりします。僕もホチキスを買ってから、よく先輩に貸しています(今までどうしてたんだろう…)。

また、ホチキスを買う場合は同時に補充用の芯も買うようにしておきましょう。100円ショップだと1000本×3箱のセットが買えるはずです。僕は半年で100発くらいしか使わなかったので、まあ職種にもよるとは思いますが、とりあえず1セットだけ買って机の引き出しにでも入れておけば十分です。

 

はさみ

意外と切るぞ

 

のり

意外と貼るぞ。

特に、封筒で郵送するときとかに必須なので、手元に置いておくと安心です。

 

定規

意外と測るぞ。

特に印刷の仕事をしていると、見本の印刷物の長さなどを測ることが多々あります。とりあえず、15センチ定規があるといいでしょう。プラスチック製は汚れが目立ちますし、気温によって微妙に長さが変わることもありますので、金属製がおすすめです。100円ショップにあります。

あと、意外とまっすぐに線を引きたい機会はあるぞ。

 

シャーペン&消しゴム

基本的にはボールペンだけで困らないのですが、たとえばアイディアのラフを書くときとかにあると便利です。それすらも僕はボールペンでやってしまいますが、一応デスクにはおいています。

学生時代はボールペンだけでノートを取っていた方も多いかと思いますので、1本くらい準備しておくと吉です。合わせてシャーペンの芯も買って、ホチキスの針と一緒に引き出しの中に入れておきましょう。

 

スケジュール帳

学生時代からスケジュール帳を持っている方は多いと思うのですが、働き始めるとスケジュール管理しないと訳が分からなくなるので、必ず準備するようにしましょう。会社で働くことを考えると、4月始まりがいいと思います。

ただ、スケジュール帳に関しては会社で支給される場合もあるので、入社してから検討してみてもいいかもしれません。自分で買って支給されると、どちらを使えばいいのか分からなくなってしまうので…。

ちなみに僕は、EDiTというスケジュール帳を使っています。1日1ページ使うタイプのやつです。1日のはじめに、やらなければならないタスクを書きだすスペースが十分にあるので、重宝しています。

 

同じようなやつで、ほぼ日手帳も人気があるみたいですね。

ほぼ日手帳 2017 weeks カラーズ・リネン(1月始まり) ウィークリー

ほぼ日手帳 2017 weeks カラーズ・リネン(1月始まり) ウィークリー

 

 

付箋

スタンダートに横長のやつを1セット買っておくといいと思います。僕は、別にその日のうちにやらなくてもいいタスクを書いてスケジュール帳に貼り、その日のうちに終わらなかったら次の日のページに移動して貼るというようなことをしています。

そうでなくても、資料にマークしたり軽い伝言メモを残したりと、使えるシーンは様々あります。

 

ブロックメモ

 ブロックメモというのは、こんな感じのやつです。

SHIKI ブロックメモ 白無地 メモ-1000BL 1000枚

SHIKI ブロックメモ 白無地 メモ-1000BL 1000枚

 

 新卒で働き始めると、多分「電話番はお前の仕事だあああああ!」みたいな感じになると思うので、メモする道具は必須です。いらなくなったら、すぐに捨てられるのもいいですし、そのまま伝言メモに使うこともできます。

僕は電話を取ったら、会社名とお名前はすぐにメモするようにしています。電話が苦手なので、用件を聞いているうちにすぐそういう情報を忘れてしまうのです。

 

クリップ

ホチキスではとても刀打ちできない厚みの資料もあるので、準備しておきましょう。

日本クリノス ダブルクリップ 小 19mm 10個入x10パック WCL-3-10

日本クリノス ダブルクリップ 小 19mm 10個入x10パック WCL-3-10

 

 

まとめ

現状、僕のデスクにある文房具は以上のようなものです。当たり前すぎて見落としているものとかあるかもしれませんが、まあとりあえず、新卒の方々が初出社するときには、この辺りをバッグに忍ばせておけば大丈夫かと思います。

日報を書いていたら1ヶ月半で5kg痩せた話

以前、こんなブログ記事を書きました。
 
入社から5か月以上経った今でもこれは続けていて、たまに早く帰らなければならないときに簡単な日報で済ませてしまうと、「いつも楽しみにしているのに、残念」という声をいただくこともあります。
 
仕事もなんとか覚えはじめて、入社当時ほど時間がとれるわけでもないので正直書くのがしんどいときもあるのですが、アウトプットの意味もあるので、これからも継続していきたいともっています。
 
さて、突然なのですが、僕は生まれてこの方ずっとでぶです。生まれたときからゆうに4000gを超えていた僕は、そのまま健やかに成長を続け、一時期は部活動でちょっとだけ痩せたものの、怠惰な大学生活のせいで、身長173センチに対して体重86kgと明らかな肥満体型になってしまっていました。
 
しかし、社員の一覧表に掲載されている自分の顔があまりにもパンパンなことに愕然。しばらくは「まあ、そのうち…」などと自分に言い訳をしていたのですが、まあ営業という仕事柄やっぱりしゅっとしていた方がいいだろうと重い、夏が始まる頃くらいからダイエットを始めました。
 
6月の終わりころに86kgと過去最高を記録した体重は、そもそも食べすぎだった食事を減らし、さらにリリースされたばかりだったポケモンGOで遊びまくることによって、面白いように減っていきました。7月の終わりには82.3kgを記録。この時点で、1ヶ月-3.3kgを達成したことになります。
 
しかし、やはりモチベーションを維持することが大変。そこで、ダイエットをしていることを他の人にも知らしめれば、プレッシャーになって痩せざるを得なくなるのではないかと思い、日報での減量記録を始めたのです。
 
この効果はてきめん。やる気をなくしかけていたところを何とか持ちこたえ、ダイエットを継続しました。
 
結果としては、日報に減量記録をつけはじめてから1ヶ月半の時点で77.2kgに。なんと5kgも痩せてしまいました。
 
 
以下、日報を書いていてよかったなと思うことです。
 

昼食を食べ過ぎない

日報でダイエットをしていることを宣言しているので、昼食に下手なものを食べられなくなりました。
それまではカロリーも何も気にせずに満足のゆくまで食べていたのですが、
最近は昼食のカロリーが500~600kcalになるように調整しています。コンビニなんかでパスタを買うと、900kcalを超えることもあるので、カロリーをしっかりと確認することは非常に大切なことです。
 

間食をしない

昼間の間食はすべて会社に見られてしまうので、基本的に間食をしなくなりました。もちろん、会社の人からもらったお土産などはありがたくいただきますが……。
ここでいう「間食」とは、飲み物のことも含まれています。ペットボトルのジュース1本、砂糖入りのコーヒー一杯にも馬鹿にできないカロリーがあります。それを水や無糖のコーヒーに置き換えます。幸い、職場にはウォーターサーバーがあるので、そのあたりに不自由することはありません。
 
ただ、ジュース断ちをすると最初は非常につらいものがあります。いつも味がついているものを飲んでいたので、水を飲んでいても満足できないのです。
そんなとき、僕は炭酸水で乗り切りました。特にウィルキンソンのコーラ風味の炭酸水がお気に入り。普通の炭酸水でもいいのですが、香りがついているものの方が満足度が高くていいです。ただし、「炭酸水」と書かれているもで味付きのものは、砂糖がたくさん入っているものもあるので、ラベルを見て確認しましょう。
 

全体的に食べなくなるし、運動するようになる

日報を書くためには、毎日体重計に乗る必要があります。そして、その数値を報告するということは、何かしら進捗がなければなりません。
ここで逆に太ってしまえば、「太ったね~」などと言われてしまうのです。一度日報で痩せると宣言した以上、太ってしまっては自己管理能力が欠如していると思われかねない…!なんていうことを考えるので、会社以外の見られていないところでも食べる量を控え、適度に運動をするようになります。
ただ、僕の場合はほとんど運動をしていないのですが……。これについては、後述します。
 

ダイエット中の食事生活について

基本的に自炊をしないので、食事はコンビニのものばかりになります。食費にそれなりのお金がかかってしまいますが、選び方さえ間違えなければそれほど太ることもありません。
 
上に書いたように、だいたい1食が500~600kclになるようにしています。朝ごはんは食べないことも多いので(本当は食べた方がいいのですが)、1日の摂取カロリーは1000kcal~1200kcalとなります。筋肉量が減らないか心配なところではあるのですが、運動量が少ないので、体重を落とすためにこれくらいに抑えています。ただ、土日はカロリーを気にせずに飲みに行ったりちゃんと食べたりしているので、それほどつらいということはありません。
 
昼も夜も、セブンイレブンに行くことが多いです。
特によく食べるのが麺類。ダイエットを始めたころは、パスタサラダ+おにぎり1個というような構成にしていました。おにぎりも、特にたんぱく質が多い具を選ぶなど気を使っていました(エビマヨ、ツナマヨなど。マヨネーズ分の脂質はそれほど多くないよう)。
 
ただ、最近はもっと気を使って、おにぎりの代わりにウィダーインプロテインのベイクドチョコを食べています。これがなかなかおいしくてお腹が溜まるのに、200kcalいかないくらいでたんぱく質が10gも含まれています。おすすめです。

 

ウイダーinバー プロテイン ベイクドチョコ (12本入×1箱)

ウイダーinバー プロテイン ベイクドチョコ (12本入×1箱)

 

 

 
また、夜ごはんにはよくサラダチキンを食べています。これも腹に溜まるのに、タンパク質のかたまりなので非常にヘルシー。そこにプラスして、前述したパスタサラダあるいはおにぎりを食べています。
 
糖質ばかりを取っている気もするのですが、そこに意識的にたんぱく質の多い食材を取り入れることで、バランスを保っている感じです。実際、数値的には落ちてきているので、まあ良いかなと考えています。
 
 

運動について

運動については、特に意識していません。
ただ、ダイエットを始めたばかりの頃はちょうどポケモンGOが出始めの頃で、休日は1日中動き回って3万歩を達成した日などもありあました。
また、週に3日ほど1時間程度歩かなければならない用事もあり、それもダイエットに貢献したのではないかと思っています。
 
ここ2週間は、運動らしい運動はしていません。ので、やや停滞気味です。
しかし、それでも通勤で必ず往復40分程度は歩く必要があるので、その他の移動も含めると1日最低でも8000歩程度は歩いているはずです。大学時代は一歩も外に出ない日が1週間続くなんてこともざらにあったので、少しでも運動すると違うなあと実感しております。
 

まとめ

以上、日報を書いて1ヶ月半で5kg痩せたお話でした。
 
最終的には、3月末までに65kgになることを目指しています。また、今のところ筋肉量などを気にしていないので、70kgを切ったくらいのところでもっと運動についても考えてみたいなと思います。
 
また、進捗等あればご報告させていただきますね。

140字小説コンテストの結果とこれから

よみうりカルチャー大森が開催している140字小説コンテストの結果が出ておりました。

【結果発表】140字小説コンテスト秀作をお読みください:お知らせ:よみうりカルチャー大森:よみうりカルチャー

僕も1作品出していたのですが、10作品の中に選ばれることができませんでした。
140字小説を2年ほど書き続けている身としては、悔しいというのがまずもっての感想です。

このことに関しては、自分の中で色々と言い訳が思いつくのですが、そういうことはグッとこらえて、また次回以降も140字小説コンテストが開催されるという前提で、今後どのような取組を行っていこうかということを書いておこうかと思います。

 

●抽象と具体のバランス

個人的に、140字小説は具体的すぎるとダサいと思っています。だから、僕は意図的に抽象的なものを織り交ぜるのですが、最近はどうも具体を怠けすぎてしまっているように感じます。
それは、コンテストに出した作品もそうですし、その後もその傾向は続いているように思います。

昔の作品を読んでいると、具体的な事実を描写しながらもいい塩梅で抽象的なものが紛れ込んでおり、明らかに負けているなと感じます。
抽象的で綺麗な表現を使っていると頭を使わずに書くことができるし、それっぽくも見えるのですが、やはりここは一度気を引き締めて、しっかりと具体的なものを追い求めていきたいと思っております。

 

●テーマをもらって書くこと

今回の140字小説コンテストでは「秋」と「夜」のどちらかのテーマで作品を書くことになっており、僕は「秋」を選んで執筆しました。

無間書房でテーマをもらって書くという試みをやっていたので、ある程度は慣れているつもりではいたのですが、かなりシンプルなテーマだったので、逆に書くのが難しかったということがありました(言い訳がましくなってしまった…)。

次回以降、お題がシンプルになるか複雑になるのかは分からないとしても、お題が出ることは間違いないのではないかと予測しております。
そこで、無間書房とは別に、140字小説用のアカウントで、お題を募集して挑戦していこうかなと思っております。

詳細はまだ決めておりませんが、お題を募集して、それを元に執筆。140字小説用のアカウントには基本的に140字小説だけしか残さないこという変なこだわりを持っているので、Instagramに上げる写真に、お題とそれをいただいた方のアカウント名を掲載する方式でいこうかなと考えております。

 

●とにかく書く

1作品毎にこだわって書くことも重要ですが、やはり僕の中では、まだまだ数をこなせていないという気持ちもあります。
できれば1日に1作品書きたいのですが、現在はなかなか難しい状況です。
単純に140字小説に割く時間を増やせば作品を大量に書けるわけでもないと思いますので、こちらは、何か仕組みを構築したいと思っております。

ちなみに、現在の取り組みとしては、ふと思いついた言葉をTwitterの下書き保存に残しておき、思いついたときに加筆・修正する形で新たな140字小説を書くというような試みも行っております。

 

●傾向と対策

実は、特定の人の140字小説を読んではいたのですが、あまり多くの人の140字小説を読んではいませんでした。
しかし、今回の140字小説コンテストで大賞や次席に選ばれている方々の作品を読んで、やはり140字小説にはとても大きな可能性があると再認識しているところです。その中には当然、「自分だったら絶対にこんな書き方はしない」というものもあるのですが、そこは負け惜しみを言っても仕方がありません。

選出するのも人間なわけですから、そこにうは必ず選ばれる作品の傾向というものが表れます。自分の作品の芯となる部分は揺るがせないようにしながら、傾向を読み取って対策を行っていきたいと考えています。

また、140字小説コンテスト以外の作品も、どんどん読んできたいと思っております。
面白い140字小説の書き手をご存じの方がいらっしゃれば、ぜひ教えてください。

 

●まとめ

というわけで、これから取り組みたいと思っていることを書いてみました。

学生時代ほどは文字を書いたり空想したりするのに時間が取れないということもあるのですが、環境はなかなか変えることができませので、着想や執筆の仕組みを今後も色々と考えていきます。

僕はやっぱり、140字というサイズの中で文芸をやってみるという試みが好きですし、Twitterでその作品が読まれていくという感覚も好きです。
また、僕の作品を好きだと言ってくれる人が少なからずいることも事実です。その人たちをがっかりさせないためにも(と言いながら、8割は自分のためですが)、いい140字小説をもっとどんどんと書いていく所存です。

 

 

atohs.hatenablog.com

 

あとーすとは? 自己紹介あるいはプロフィールのようなもの

こんにちは、あとーすです。

この記事では、あとーすとは何者なのか、どんなことをしていてどんなことが好きなのか、ということについてまとめています。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

あとーすとは?

1993年生まれ。地方国公立大学で日本文学・日本語学を勉強していました。卒論は太宰治私小説できるだけ作品について。興味の対象は近代〜現代の小説と類義語、若者言葉やネットスラングについて。

日本語については、こんな記事を書いています。

atohs.hatenablog.com

atohs.hatenablog.com

 

現在は、印刷・広告関連のお仕事をしています。

atohs.hatenablog.com

 

無間書房

文芸同人「無間書房」の代表を務めております。企画、執筆、編集、広報などが主なお仕事です。

現在は機関誌『LAZURITE』の発行を主な活動としていますが、グッズの販売や企画誌の発刊も計画しております。

外部の方をお招きしての企画や寄稿も受けますので、興味のある方はご相談ください。

mugenshobo.com

 

140字小説

篠原歩という筆名で140字小説を書いています。

 

140字小説も、140字じゃない小説も、主に「青春と通俗と倫理」をテーマに書いています。

 

140字小説については、自分の作品はもちろんのこと、こんな作品形態があるのだということをもっと多くの方に知っていただきたいと思っております。

過去に、140字小説についてこんな記事を書いています。

atohs.hatenablog.com

atohs.hatenablog.com

 

また、140字小説botというものも運営しております。

atohs.hatenablog.com

 

さらに以前、140字小説大賞開催したこともあります。次回もいつかやりたいと思っております。

atohs.hatenablog.com

atohs.hatenablog.com

 

蓼食う本の虫

蓼食う本の虫という、小説を書く人と読む人のためのWebサイトを運営しています。一応、編集長を名乗っています。

蓼食う本の虫|よく読み、よく書く

 

記事を寄稿していただける方なども募集しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

bot

上で紹介した140字小説botを始めとして、いくつかのbotを運用しております。他に代表的なものは、以下で紹介しています。

atohs.hatenablog.com

atohs.hatenablog.com

 

連絡先

何かございましたら、以下の連絡先にお願いいたします。

Twitter@ATOHSaaa

Mail:atohslit1113@gmail.com

前田司郎「恋愛の解体と北区の滅亡」 純度の高い虚構のリアリティ

前田司郎『恋愛の解体と北区の滅亡』を読みながら、何度も、はっきりと、「こんなの小説じゃねえ」と思いました。

 

恋愛の解体と北区の滅亡

恋愛の解体と北区の滅亡

 

 

僕がここ数年読んだ小説の中で「こんなの小説じゃねえ」と思ったのは2作品で、水野敬也『夢を叶えるゾウ』と川村元気世界から猫が消えたなら』です。どちらも、悪い意味でです。
 
『夢を叶えるゾウ』は、自己啓発書の違った形態とするならばとてもよくできた本だと思うのですが、「これは小説だ!」と言われたら「うるせえ!」と返すほかありません。
 
まあ、当人もそのつもりで書いたのかもしれませんが……。
 
世界から猫が消えたなら』に関しても、これが映画原作のためだけの文章なら良いのですが、ドラマがありきたりすぎて文章も平坦で……。川村さんの映画の仕事はとても良いなと思っていて悪口を言うのも忍びないので、このくらいにしておきます。
 
それで、話を元に戻すと『恋愛の解体と北区の滅亡』は良い意味で「小説」じゃないんですよね。
 
この違いはなんだろうと考えた時に、もう圧倒的にふざけている。そしてそれが面白い。『世界から猫が消えたなら』は、真面目に書いてるくせにたまにボケるところがことごとくスベっていて……このくらいに。
 
前田司郎は、そもそも小説を書く気がないなではないかと思いました。そこが全然違う。
 
僕が「小説」という概念を僕の中で形作るとき、僕がこれまで読んできた小説たちから帰納法的に判断するしかありません。そこから逸脱しかけている作家として、たとえば僕の好きな作家の中から舞城王太郎最果タヒなどを挙げることができるのですが、そのどれとも違う。
 
彼らが言葉の抽象化で(あるいは詩的なものを導入することで)試みている「小説」からの逸脱を、前田司郎は形式の上でやろうとしているように感じるのです。「小説」の、ギリギリ「小説」じゃないところを狙っているように私には思われます。
 
たとえば、そのライブ感。一人称の文体で、ビールを6本まとめ書いした筋肉マンへの殺意をつらつらと思想するところから、一貫して彼の意識に寄り添って描かれています。僕らは、一人称主体の彼と同じ時間の流れを有することとなります。普通の小説だったらこうはいかない。私小説的な作品であろうとも、僕たちはその一人称主体に完璧に寄り添うことはなく、常にその人物が語ることを聞く形となります。「恋愛の解放と北区の滅亡」を読むとき、間違いなく彼の脳に直接接続しているような気持ちになるのです。
 
そんなものは、およそ「小説」ではない。僕はこれまで読んできた数々の「小説」たちを思い出しながら、そう言い切ることができます。そんなの下手くそがやることだ。でも、僕はちゃんとこれを「小説」として読めてしまっている。それはもう、圧倒的に一人称主体の彼の思考が面白いからだと思います。リアリティの純度を極限まで上げている。これはもう、コントや漫才に近いと思います。強烈なリアリティは、嘘です。虚構です。独特のライブ感の中で、そのヒリつく純度の高い虚構のリアリティを、延々とやってのけるのです。
 
このライブ感というのは、僕が読んだ数少ない彼の作品の中で、「ゆっくり消える。記憶の幽霊」にもあったと記憶しています。この作品は文庫の『グレート生活アドベンチャー」に収録されていて、同じく「こんなの小説じゃねえ」と思った作品の一つです。崖の上から身を投げた女性の思考を、永遠と思える(読んでいるとき、本当に永遠に終わらないのではないかと思った)時間の中で書き連ねていく「小説」です。
 
ところで。私はこの「恋愛の解体と北区の滅亡」を読みながら、ずっと気になっていることがあります。それは、「宇宙人」の必然性です。これ、僕は1ミリも宇宙人が必要だとは感じないんですよね。筋肉マンへの殺意とか、店長の気さくさとかの方が、よっぽど重要な問題であるように思います。僕とは違う誰かの、僕がきっと感じることのないリアリティの中で突然、宇宙人の話が挿入される。前田司郎は、この辺りもリアリティがあるように書こうとするし、それはある程度成功しているように思うのですが、明らかに宇宙人の話にはリアリティがない。いや、ある。あるんですけど、でも、そこには作為を感じる。「小説」らしくない「小説」を、「小説」として成立させるためだけに、そのギリギリの策として宇宙人の話を導入しているように思えてしまうのです。
 
まだまだ、前田司郎作品は読めていないものが多いので、これからもどんどん読んでいきたいと思っております。たぶん。思い出したら。
 
(ファナモの感想をすっかり忘れていたのですが、あれは僕の中でなかっことになりました。でも、こちらも面白い「小説」です。)

 

恋愛の解体と北区の滅亡

恋愛の解体と北区の滅亡

 

 

僕は舞台の上で笑われていたい

Komatsuno Unit+転回社のミュージカル「プレCAPPA!」に、伊藤失格(あるいは人間祥太)というふざけた芸名で出演いたしました。観劇に来てくださった皆さま、誠にありがとうございました。
 
また、他の役者やスタッフの方々、関係者の皆さまにも本当にお世話になりました。この場をお借りして、お礼申し上げます。
 
さて、今回「プレCAPPA!」に出演して気づいたことがあります。
 
恐らく、僕は演劇をやるということの8割くらいがそれほど好きじゃないのだと思います。仕事が終わって稽古に行くのはしんどいし、今回は3連休をすべて演劇の準備と本番に費やしたし、時間も労力もかけてします。正直、「今日は稽古に行きたくないな」という日も多々あります。(こう書くと、他の役者の方々に怒られてしまいそうですが…)
 
でも、演劇を続けてよかったなあと思う瞬間があって、それで僕はまだずっと演劇を続けているんだろうなと思います。声がかかったときに断ればいいだけの話なのに、昨年の冬からずっと、やらなくても生活に何の差し支えのない演劇の話を引き受けているのです。
 
「演劇を続けてよかったなあと思う瞬間」。
 
それは例えば、本番中に客席から笑顔がこぼれた瞬間です。
 
演劇の物語を通して、観客の方々には様々な感情を届けることができると思います。荘厳な作品が感動を与えることもあれば、悲恋の物語が涙を誘うこともあるでしょう。
 
しかし何と言っても、僕は観客の皆さまに芝居を見て笑っていただきたいのです。それが自分の芝居によって巻き起こったものであれば、喜びもひとしおです。もちろん、僕以外の役者の方が笑いを取ったときもすごく嬉しくて、心臓がトクンと鳴るのを感じています。
 
他にも、打ち上げで自分の芝居を褒められるのが嬉しいとか、熱い志を持った人と出会えるとか、そういう良いこともあります。でもやっぱり、僕は芝居で笑ってもらえることが大好きなんだなと思います。すると、あとの8割の嫌なこととか、もうどうでも良くなってしまうのです。
 
これは、昔に比べると非常に良いことなのではないかと思います。僕は6年間軟式テニスをやっていたのですが、嫌なことが95%を占めていたのではないかと思います。それでも部活を続けていたのは、世間体みたいなものを気にしていたのだと思います。
 
でも、そんなことを気にしなくてもよくなった今、演劇を続けることが出来ていて、そして自分の芝居を笑ってもらえる。それは本当に幸せなことだと思います。
 
今度は8月に短編を演じ、9月はお休みして10月にはDENGEKIという熊本の若手演劇大会に出場する予定です。そして、2月にはCAPPA!の本公演もあります。
 
僕は決して真面目な役者ではありませんが、お客さんに笑ってもらうために、これからも頑張っていこうと思っております。